私は新卒で某大手の建売会社に入社しました。
最初は某サッカーチームのロゴなんだなくらいで、
大した思い入れも無かったのですが、就職説明会で説明を受けて、ビックリ。
仕事内容に鳥肌が立ちました。
一軒一軒の間取りをチームで組み立てる。
お客様の住まいと理想を考えながら。
私がやりたい仕事に一番近いものでした。
でも一個難点が。
私はデザインとか間取りとか全く興味が無かったのです。
不動産という仕事にやる以上、ただお金を儲けたいという志も、少なからずありましたが、何より人の笑顔が見たい。
その為に働ける会社を探していました。
「ありがとう」と言われたかったんですね。
でも入社して気づいたら用地仕入れという仕事に、
配属されていました。全く嫌だったわけではありません。
むしろ楽しかった。
一つ一つの土地に何区画入るかを吟味して、
どのくらいの利益が上がるのか。
限りなく仕事をしている気分でした。
でも実際は数字もあがらず怒られる毎日。
支店長には「ぶん殴りたいと思ったのはお前が初めてだ」と言われるほどに。
あの時は何もかもが分からず一生懸命だった、と言ったら噓になります。
他人から見ても友人には難しい仕事しているね、とか大きい金額を動かすなんてすごい!とか言われて優越感にも浸っているくらいでした。
でも蓋を開けたらダメダメで毎日が冷や汗ものでした。
周りは何かと気にかけてくれましたが、それが苦痛で耐えられなかった。
今、私は一人社長と二人で仕事をしています。
気が楽になったかというとそうでもありません。
自分は全く何もできないまま主任という肩書を頂き、
社長の人脈に顔を売っているような状態。
何も一人では成し遂げられていない。
でも今では新卒の頃のギラギラした気持ちが蘇りつつあります。自分には武器になるものが何もない。
だからこそ勉強して資格を取るんだ。
モチベーションアップです。でもだれる。
どうにかしないとなぁ。